平安神宮(へいあんじんぐう)

 平安神宮は平安遷都が行われた延暦15年(西暦796年)から1100年を記念して、明治28年(西暦1895年)に桓武天皇を祭神として創建されました。
 昭和15年(西暦1940年)には平安京最後の天皇である孝明天皇も合祀されて、平城京から平安京への遷都を行った平安京創始の天皇と、平安京最後の天皇を祀る神社として、平安神宮は京都市の人々に親しまれています。

 平安神宮の表参道である神宮道に立つ丹塗りの平安神宮大鳥居は幅が約18メートルで高さは24メートルを少し超え、柱の直径が3メートル強で京都で最も大きい鳥居です。鳥居の向こうに平安神宮神門の応天門が見えています。

 応天門は木造朱塗りの美しい建物で屋根は碧瓦で勾欄を巡らせた二層になっています。平安神宮の建物は平安京の正庁であった朝堂院の建物を八分の五の大きさで再現されています。

 応天門から平安神宮の広い境内に入ります。正面には大極殿と名付けられた外拝殿が建ち、向かって右に蒼龍楼、左には白虎楼があり、両側の建物を回廊が繋いでいます。大極殿の前には枝を広げる左近の桜と右近の橘が植えられています。

 平安神宮の外拝殿である大極殿、大極殿の東と西の蒼龍楼、白虎楼とそれらを繋ぐ歩廊が国の重要文化財に指定されています。大鳥居や神楽殿、西神庫、東神庫、額殿、斎館、などが国の登録有形文化財となっています。


 国の名勝に指定されている神苑は平安神宮の社殿を囲むようにして、南・西・中・東の四つの庭で出来ていますが、それぞれの庭は繋がっていて分かれ目はありません。神苑への入り口は白虎楼の北にあり拝観料が必要です。

 平安神宮の神苑の面積は33,000平方メートルもあり明治を代表する回遊式庭園です。

 春には200本もの桜の花が咲き揃い、紅枝垂桜が神苑の池に影を映します、初夏には池を飾る菖蒲や睡蓮も美しく四季折々の花が楽しめます。

 南神苑の南側に平安神宮が創建された明治28年(1895)と同じ年に日本で最初に走った京都の路面電車(チンチン電車)の実物が展示されています。

 別サイトの平安神宮もご覧ください。

平安神宮の所在地
 京都市左京区西岡崎天王町97
平安神宮の参拝、拝観
 参拝、拝観は無料
平安神宮の参拝、拝観時間
 午前6時~午後5時
(但し、季節により変動があります。)
平安神宮神苑の入苑受付時間
 午前8時半~午後4時半まで
(夏期は午後5時半まで)
平安神宮への京都市バス
 市バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車、徒歩約3分
(京都駅前より市バス5系統)

 
平安神宮 桜
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