唐崎神社(からさきじんじゃ)
琵琶湖岸に鎮座する唐崎神社は日吉大社の摂社の一つで、御祭神に女別当命(わけすきひめのみこと、女の神様)をお祀りしています。創建は持統天皇の御代の697年と伝えられます。古来より天皇や国家の大事の災いを祓い清める七瀬之祓(ひちせのはらい)の一つとして定められていた由緒ゆかしき神社です。
ご祭神の女別当命はこの地に初めて住みつき、ここを唐崎と名付けた琴御館宇志丸(ことみたちうしまる)の御妻君で、昔は唐崎神社を女別当社と呼ばれていたこともあり、今も女人の信仰が篤く、特に女性の下の病気の平癒に御利益をいただけると信じられています。
毎年7月28日と29日の「みたらし祭」の「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」と呼ばれる茅の輪くぐりは健康を祈願する神事で、琵琶湖上では厄払いを祈願する神事として「願い串のお焚き上げ」が行われます。
唐崎の松
琵琶湖西岸のこの地は、近江八景の一つに数えられる「唐崎の夜雨(やう)」の地で、唐崎神社の広い境内には松尾芭蕉の「唐崎の松は花より朧にて」の句で知られる大きな唐崎の松が今なおそびえ立っています。
下の写真の見事な霊松は三代目で、初代の松は今から千数百年前に植えられたようですが、定かな記録はないようです。三代目の松でさえ樹齢は250年から300年と説明されています。
唐崎神社の所在地
滋賀県大津市唐崎1-7-1
唐崎神社の御神徳
厄除け、病気平癒(特に婦人病、下の病に霊験があるそうです)
唐崎神社への公共交通機関
JR湖西線「唐崎」駅下車、琵琶湖に向かって徒歩約10分
駐車場
普通車7台が駐車できます。