小野篁神社
(おのたかむらじんじゃ)

 小野篁神社には、昼は宮廷に仕える身分でありながら、夜になるとこの世とあの世を自由に往来して閻魔大王と交流していたなどの逸話をもつ小野篁がお祀りされています。

 小野神社と小野篁神社は同じ境内に鎮座しています。

小野篁神社の御祭神
 
小野篁命(おののたかむらのみこと)
小野篁神社の鎮座地
 
滋賀県大津市小野
小野神社、小野篁神社への公共交通機関
 JR湖西線「和迩」駅下車、南へ徒歩約10分
 JR湖西線「小野」駅下車、北へ徒歩約15分

小野篁神社の由緒

▼下の文章は小野篁神社に掲示されている大津市教育委員会の説明パネル(下の写真)を再録しています。

重要文化財建造物
小野神社境内社篁神社本殿

 神社本殿は流造(ながれづくり)の形式が多い中、小野神社境内社篁神社(たかむらじんじゃ)本殿は全国的にも稀な切妻造(きりづまづくり)、平入(ひらいり)の本殿で、県内の重要文化財では、小野神社飛地境内社道風神社(とうふうじんじゃ)本殿と近隣の天皇神社(てんのうじんじゃ)本殿を合わせて3棟を数えるにすぎません。建物の規模は、正面(桁行(けたゆき))三間、側面(梁間(はりま))二間で、全面に一間の庇(向拝(こうはい))を付けますが、3棟の中でも最も大きく、木割が太く量感豊かです。
 小野神社は『延喜式(えんぎしき)』に名神大社として記載されますが、篁神社は小野神社境内社として本殿の前面に位置します。建築年代を示す史料はありませんが、様式から道風神社本殿と同じく暦応年間(1338~42)の建築と考えられます。  平面は、前方一間を外陣(げじん)、後方一間を内陣(ないじん)とし、内陣は3室に区切り、中央間はさらに前後に区切って内々陣とします。軒の茅負(かやおい)、向拝廻りの部材と縁、脇障子廻(わきしょうじまわり)、外陣正面の建具等は後世の改造を受けていますが、内部は建立当初の姿をとどめています。
 祭神の小野篁(おののたかむら)(802~852)は、平安時代初期の公卿。遣唐副使を拒否して左遷されるような反骨の人物で、学者・漢詩人・歌人としても知られています。
    平成22年7月 大津市教育委員会
▲上の文は小野篁神社に掲示されている大津市教育委員会の説明パネル(下の写真)を再録しています。
 

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