毘沙門堂(びしゃもんどう)
京都山科の山裾に寺域を広げる門跡寺院の毘沙門堂は四季それぞれに美しい古刹です。 秋は紅葉が赤く色づき11月には「もみじまつり」が催されます。
12月の初旬には勅使門への坂道の参道が散紅葉で真っ赤に染まります。坂の下から勅使門へ向けてカメラを構える人が多く見られます。
毘沙門堂のご本尊は京都七福神の一つに数えられる毘沙門天で、延暦寺根本中堂の本尊を刻んだ時の余材で彫られたと伝わります。毘沙門天は寅の日が縁日とされていて、新年最初の寅の日の初寅会には多くの参拝者が訪れます。
毘沙門堂は奈良時代に創建された古刹で、古く大宝3年(703)に今の相国寺の近くに建立され、その後に幾度もの戦乱に遭遇し退廃しましたが、江戸時代初めの寛文5年(1665)に山科の現在地に再建されたと伝わります。毘沙門堂は天台宗五箇室門跡の一つという高い寺格を誇る寺院です。
寺域の西側に建つ宸殿は後西天皇の旧殿を移築したもので、狩野主信が天井に描いた龍の絵は見る位置によって見え方が変わります。宸殿には狩野探幽の養子、狩野益信による障壁画が美しく彩られています。「晩翠園」庭園も有料で拝観できます。
4月初旬の毘沙門堂の宸殿の前には白い花の「毘沙門しだれ」と名付けられた桜が150年以上の春毎に咲き続けています。毘沙門堂の境内全体が華やかな桜の花に包まれます。山科の毘沙門堂の春の写真は毘沙門堂の桜をクリックするとご覧いただけます。別サイトの毘沙門堂 紅葉(京都山科)も御覧ください。
毘沙門堂の場所
京都市山科区安朱稲荷山町18
毘沙門堂の拝観
境内自由
毘沙門堂の拝観時間
午前8時半~午後5時
毘沙門堂宸殿の拝観料
500円
毘沙門堂への交通機関
●JR「山科」駅より北へ徒歩約20分
●市営地下鉄「山科」駅より徒歩約20分
●京阪電車「京阪山科」駅より徒歩約20分