清水寺(きよみずでら)
奈良時代の宝亀9年(778)に僧延鎮が音羽の滝の上に観音様を祀ったことが清水寺の始まりと伝えられています。
平安時代初期の名将として知られる坂上田村麻呂(758生~811没)が宝亀11年(780年)に音羽山での鹿狩りの現場で、僧侶賢心に遭い観世音菩薩の教えを諭されました。この教えに感動した坂上田村麻呂は音羽の滝のそばに本堂を寄進し、千手観音を安置しました。その後の蝦夷征伐で勝利した坂上田村麻呂は、仏の加護により武勲が納められたものと信じて仏殿を改修し、清水寺の基礎を築きました。
清水寺の現在の規模は13世紀には完成していたと伝えられますが、今に見られる建造物のほとんどは17世紀の前半に徳川家光により再建されました。
懸造(かけづくり)の清水の舞台は18本の「束柱」と呼ばれる長さが13メートル程の太いケヤキの縦の柱を水平の「貫(ぬき)」でつなぎ、釘を一本も使わずに「楔(くさび)」を打って接合されています。清水の舞台は大勢の参拝客や観光客が乗ってもビクともしない頑丈な造りです。
西国三十三カ所観音霊場第十六番札所の清水寺の本尊は左右の腕を高く上げた十一面千手観音立像が本堂に安置されており、33年毎にご開帳される秘佛ですが、忠実に再現した御前立が厨子の前で公開されています。
本堂(清水の舞台)を出て右の坂を下りると清らかな3本の水を落とす音羽の滝があります。
清水寺舞台の紅葉だけでなく清水寺の桜もきれいです。
清水寺の場所
京都市東山区清水1丁目294
清水寺の拝観時間
午前6時~午後6時
清水寺舞台、本堂の拝観料
大人・大学・高校生 400円
小・中学生 200円
清水寺へのバス
京都市バス「清水道」下車、徒歩約10分