仁和寺の紅葉(京都市右京区)

紅葉の仁和寺

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仁和寺(にんなじ)
 京都の春を締めくくる遅咲きの御室桜で知られる御室の仁和寺は、広大な境内に建つ国宝や重要文化財の伽藍を紅い紅葉が優美に飾り、秋もまた雅な光景を堪能できます。

 仁和寺は1994年(平成6年)12月にユネスコの世界文化遺産に登録された京都が誇る貴重な文化財の一つで、真言宗御室派の総本山です。

 仁和寺は、仁和2年(886)に光孝天皇により発願され、その2年後の仁和4年(888)に宇多天皇により完成された勅願寺で、皇子・皇孫が続けて門跡を務め上げたことから由緒と品格ある門跡寺院の筆頭とされて「御室御所」と呼ばれています。

 御室仁和寺も他の京都の寺院と同じように応仁の乱で焼損を受け、すべての堂宇を失いましたが、およそ170年後の寛永18~正保元年(1641~1644)に再興され、この時に御所から移築された紫宸殿が国宝の仁和寺金堂です。仁王門・中門・五重塔(ともに重要文化財)なども1640年代の再建時の建物です。

 仁王門から中門を抜け、まっすぐに進むと正面に端正な佇まいの金堂が建っています。蔀戸が美しく貼られている桃山時代の宮殿建築を左右に紅い紅葉が彩りを添えています。

 仁和寺 紅葉(京都御室)だけでなく仁和寺の桜もきれいです。

仁和寺の場所
 京都市右京区御室大内33
仁和寺の拝観時間
 午前9時より午後4時30分
仁和寺の拝観 境内自由
仁和寺御殿の拝観料 500円
仁和寺への電車とバス
●嵐電北野線「御室仁和寺」下車、歩約3分
●市バス「御室仁和寺」下車、すぐ
(京都駅前から市バス26系統に乗車)