二尊院の紅葉(京都の秋)

紅葉の二尊院

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二尊院(にそんいん)
 二尊院の総門から西へ真直に伸びるおよそ200メートルの参道を紅葉が飾り「紅葉の馬場」と名付けられています。本堂の前に建つ唐門とそれに続く白壁から覗く赤い紅葉や、九頭龍弁天堂を飾る紅葉など、広い境内の紅葉を楽しめます。

 本堂裏の小高い山は小倉山で、百人一首に「小倉山 峯のもみじ葉 心あらば 今一度の 御幸またまん」と詠まれ、古来より紅葉の名所として知られています。この小倉山には藤原定家が百人一首を撰んだ時雨亭があったとされています。

 平安初期の承和八年(841)に嵯峨天皇の勅願により慈覚大師が建立した二尊院は小倉山と号し、天台宗山門派(延暦寺)の寺院です。その後の永い間、荒れたままになっていたのを法然上人の高弟湛空が再興しました。

 京都市指定文化財に指定されている本堂には本尊の釈迦如来と阿弥陀如来の二尊をお祀りしてあります。二尊院の名は本尊の二尊に由来します。二尊院は二尊教院華台寺(けだいじ)が正しい名前です。

 急流を巧みな竿さばきで下る「保津川下り」の原型の保津川水運の発展に貢献した角倉了以の墓はこの二尊院にあります。

 別ページの二尊院の桜の写真もご覧ください。晩秋の二尊院の紅葉は絶景です。

二尊院の場所
 京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
二尊院の拝観時間
 午前9時より午後4時30分
二尊院の拝観料
 500円(小人無料)
二尊院への電車とバス
●JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」下車、徒歩約20分
●嵐電「嵐山」下車、徒歩約20分
●市バス「嵯峨釈迦堂前」下車、徒歩約10分