天龍寺の紅葉

紅葉の天龍寺

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天龍寺(てんりゅうじ)
 天龍寺は開山の歴史が古く、足利尊氏が暦応2年(1399年)に後醍醐天皇の菩提を弔うために建立したと伝えられる京都五山第一位の格式高い禅寺です。

 天龍寺は兵火や火災に何度も遭遇し、現在の建物は明治以後に建てられたものが多く見られますが、曹源池を中心とする池泉回遊式庭園は夢窓疎石が作庭したもので、開山当時の趣をそのまま今に伝えられ、方丈から眺める借景の嵐山と小倉山の紅葉の山肌が曹源池の水面に影を落とすの秋の光景は圧巻です。

 天龍寺を開山した夢窓国師(疎石)は鎌倉時代末期には南禅寺の住持もつとめた臨済宗の僧で、建治1年(1275)に伊勢の国で生まれ観応2年(1351)に没しました。夢窓の号は後醍醐天皇から賜ったものです。

 天龍寺の建立当時の室町幕府の財政事情は厳しく、天龍寺を建立する為の南朝北朝からの資金援助は得られませんでした。その為に夢窓国師は資金をまかなう為に元との貿易の復活にも貢献しています。その貿易船が天龍寺船と呼ばれています。夢窓国師は池泉廻遊式の曹源池庭園を作庭しただけでなく、天龍寺の建立そのものに尽くしました。


 加山又造画伯(1927~2004)による雲龍図が描かれている天龍寺の法堂の天井は期間限定有料で法堂内部が公開されています。

 天龍寺は紅葉だけでなく天龍寺の春は桜もきれいです。天龍寺をクリックしてください。天龍寺の北隣には野宮神社があります。

天龍寺の場所
 京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
天龍寺の庭園拝観料
500円
天龍寺の拝観時間
 午前8時半~午後5時半
天龍寺のへの電車とバス
●嵐電「嵐山」下車、すぐ
●JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」下車、徒歩約10分
●市バス「嵐山天龍寺前」下車、すぐ、
●京都バス「京福嵐山駅前」下車、すぐ