木賊山(とくさやま)

木賊山
 世阿弥の作と伝えられる謡曲「木賊(とくさ)」から取材して作られた山です。

 我が子を人にさらわれた一人の翁が信濃国伏屋(しなののくにふせや)の里で木賊を刈っていました。僧が父を尋ねたいという少年松若を連れてその故郷信濃へ下り、木賊を刈っている老いた父を見つけるという物語の、翁が一人寂しく木賊を刈る姿を山の上に表しています。

御神体人形
 右手に鎌を持ち、左手には木賊を持って、謡曲ではシテといわれる翁の像です。

 額の皺、少し開けた口、無表情の眼で寂しさを現す木彫彩色の頭は仏師春日の桃山時代の作と伝えられています。

木賊
 欄縁に山を囲むように数十本の木賊が立てられて生い茂る様を甦らせています。

水引、前懸、胴懸
 水引は「日輪鳳凰文様」綴錦と「道釈人物」刺繍、前懸「唐人交易図」綴織、胴掛は飲中八仙図(いんちゅうはっせんづ)の綴織を掛けています。

見送
 中国明時代の「牡丹双鳳文金絲繍(ぼたんそうおうもんきんしぬい)」綴錦を最近鮮やかな色で復元新調されました。

授与品
 町会所では木賊山の由来による「迷子のお守り」が授与されます。

木賊山の山鉾町
 京都市下京区仏光通西洞院西入ル木賊山町