黒主山(くろぬしやま)

黒主山
 山の上の情景は御神体人形の白髪の歌人大伴黒主(おおともくろぬし)が桜の花を仰ぎ眺めている姿です。大伴黒主は六歌仙の一人で、この物語は謡曲「志賀」に取材したものです。桜は樫の木に紙で作った造花をつけています。

御神体人形
 大伴黒主は白髪の髷(まげ)を結い顔を上に向けて桜を眺める姿がリアルに表現されています。体長が160センチあり、原寸の人間像である黒主像には寛政元年(1789)の銘が入っているそうです。

 黒主像の装束は延宝3年の作などの江戸時代初期の非常に貴重なものですが、これは宝物として保管し、現在は寛政2年(1790)作の衣裳を着ています。

 これも200年の歴史のあるものです。

前懸
 中国の五爪雲龍文綴錦を復元新調したものを懸けています。

水引
 雲龍紋繻珍(しゅちん)

胴懸
 下の写真でも見られる復元された胴掛は「草花胡蝶文」の曙錦で花と蝶が細密に織られた美しいものです。

見送
 近年に復元新調された「宝散し額唐子嬉遊図(たからちらしがくからこきゆうず)の綴錦(この頁の下の写真)と、中国明時代の綴錦「牡丹鳳凰文」の2種類があり、隔年毎に使い分けているそうです。

黒主山の山鉾町
 京都市中京区室町通三条下る烏帽子屋町