八幡山は町内に祀られている八幡宮を勧請した総金箔の社殿が山の上に置かれています。
 鳥居の上で向き合う2羽の鳩は左甚五郎の作と伝えられています。

八幡山の説明

▼下の文は八幡山の山鉾町に掲示されている京都市の駒札説明板(下の写真)を書き写しています。

八幡山(はちまんやま)

 応仁の乱以前の由緒を持つ山で、常は町会所の庭に祀っている八幡宮を宵山から巡行の間、山の上に勧請(かんじょう)する。この八幡宮はもともと下京にあった若宮(わかみや)八幡宮が東山五条に遷る時、分祠されたと伝わる。
 山の上の小祠は総金箔の美麗なもので天明年間(一七八一~一七八八)の製作といわれる。水引(みずひき)は今までの金地花鳥仙園図唐繍に替わって昭和六十一年より十長生図の刺繍(ししゅう)が用いられている。「十長生」とは不老長寿を意味する。前懸(まえかけ)は慶寿群仙人図(けいじゅしせんにん)図で元禄三年(一六九〇)に寄進されたものを昭和六十二年に復元新調したのである。見送(みおくり)は日輪双鳳(にちりんそうほう)人物文様の綴錦(つづれにしき)と藍地雲龍文様蝦夷錦(えぞにしき)がある。欄縁(らんぶち)の彫金飛鶴は河原林秀興作と伝えられ、また巡行の折、朱塗の鳥居の上には左甚五郎(ひだりじんごろう)作と伝わる木彫胡粉(ごふん)彩色の鳩が飾られる。雌雄一対の鳩であるため夫婦和合の御利益があるとされる。鳩は古来より八幡神の使いとされ、八幡宮のシンボルでもある。
 その他に美術品として海北友雪(かいほうゆうせつ)(一五九八~一六七七)筆の祇園会還幸祭図屏風(京都市指定文化財)を所蔵している。
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▲上の文は八幡山の山鉾町に掲示されている京都市の駒札説明板(下の写真)を書き写しています。