鈴鹿山(すずかやま)

鈴鹿山
 延喜(えんぎ)年間(901~922)に伊勢の国の鈴鹿山(すずかやま)で、人々を苦しめた悪鬼(あっき)を退治した鈴鹿権現(すずかごんげん)「瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)の伝説に由来する山であります。

 真松には鈴鹿の山を表す絵馬が掛けられていて、盗難除けのご利益があり、巡行の後で町内にお住まいの方に限り配られるそうです。

御神体人形
 山鉾の中では唯一の美女像とされている瀬織津姫命は女人の姿で、金の烏帽子(えぼし)をかぶり、能面を付け、腰に錺太刀を差し、左手には大長刀(おおなぎなた)を縦に持ち、右手に中啓(ちゅうけい:扇の一種)を持っています。。

前懸
 前懸も胴懸と同じく「中国故事人物図」の綴錦を使っていましたが、平成元年(1989)に「黄砂の道」と題する駱駝(らくだ)が描かれた綴錦を新調しています。祇園祭と駱駝は不釣り合いのようですが、鈴鹿の町が交易の町として栄えたことに由来してシルクロードが選ばれました。

胴懸
 18世紀中国清朝の優品の「中国故事人物図」を掛けていましたが、平成12年(2000)に今井俊満(いまいとしみつ)の下絵による綴錦「桜図」を、平成14年(2002)に同じく「紅葉図」が新調されました。

見送
 皆川月華作の「ハワイの蘭花図」綴織を掛けて巡行しています。

鈴鹿山の山鉾町
 京都市中京区烏丸通三条上る場之町